株式会社インバウンドプラットフォームは、訪日外国人向けのサービスを展開する注目の企業です。最近の決算では、売上高604,079千円、経常利益76,725千円と好調な業績を示しました。外国人旅行者の増加に伴い、同社の主力事業であるWi-Fiレンタルサービス「JapanWireless」が人気を集めています。同時に、在留外国人向けのライフサポートサービスも順調に成長しているようです。来期以降もインバウンド需要の回復が期待されることから、同社の業績はさらに伸びていくことが予想されます。
企業情報
企業名: 株式会社インバウンドプラットフォーム
証券コード: E38864
決算期: 9月
株式会社インバウンドプラットフォームの決算日・決算時期(スケジュール)は?
株式会社インバウンドプラットフォームの決算日は9月30日です。決算報告書の提出は毎年2月頃に行われます。
主な事業
株式会社インバウンドプラットフォームは、主に訪日外国人向けのWi-Fiレンタルサービス「JapanWireless」と、在留外国人向けのライフサポートサービスを展開しています。これらのサービスを通して、外国人旅行者や在留外国人の利便性向上を図っています。また最近では、キャンピングカーレンタルサービスも手がけており、事業領域を拡大しているといえます。
今期の業績と利益率は?
当第1四半期の業績は売上高604,079千円、経常利益76,725千円と非常に良好でした。特に主力のWi-Fiレンタルサービスが好調に推移し、売上高の86.5%を占める521,784千円の売上を計上しました。通期でも同様の業績が期待できそうです。
売上・利益の推移
同社の過去数期の売上高と利益の推移を見ると、売上高は着実に増加しており、経常利益も順調に伸びていることがわかります。新型コロナ禍の影響を受けた2020年度以降も、訪日外国人需要の回復に伴い業績は回復基調にあります。最近の好調な業績を踏まえると、今後も売上高と利益の伸びが期待できそうです。
四半期連結貸借対照表について
同社の四半期連結貸借対照表では、資産が1,730,795千円、負債が602,888千円、純資産が1,127,906千円となっています。流動資産では現金及び預金が1,204,026千円と豊富な手元流動性を確保しています。一方、固定資産にはレンタル資産やソフトウエアなどが計上されています。負債では、長期借入金を中心に健全な財務体質を維持しています。
資産の部
資産の部では、流動資産が1,162,788千円、固定資産が568,007千円となっています。流動資産の中心は現金及び預金で、手元流動性が十分確保されています。固定資産はレンタル資産やソフトウエアなど、事業に必要な設備投資が計上されています。
負債の部
負債の部では、流動負債が403,335千円、固定負債が199,553千円となっています。流動負債の主な内訳は契約負債と未払法人税等です。固定負債の大半は長期借入金となっています。全体として健全な財務体質を維持できているようです。
純資産の部
純資産の部は1,127,906千円となっています。資本金が350,778千円、資本剰余金が510,278千円、利益剰余金が266,849千円となっており、着実に内部留保を積み上げています。
ROAとROE
同社のROAは直近4.54%、ROEは4.62%となっています。両指標ともに業界平均水準を上回っており、資産効率や自己資本利益率が良好だと言えます。今後もWi-Fiレンタルサービスを中心とした既存事業の伸長と、新規事業の育成により、収益性と投資効率の維持・向上が期待できそうです。
キャッシュフロー
同社のキャッシュフローは、営業活動によるキャッシュ・フローが安定的に黒字を計上しており、投資活動によるキャッシュ・フローも設備投資などに活用されていることがわかります。財務活動によるキャッシュ・フローは借入の返済などがあり、全体としては現金及び預金が減少傾向にあります。今後の事業拡大を見据えた設備投資などが行われると予想されます。
配当の支払額
株式会社インバウンドプラットフォームは、創業間もない企業であるため、これまで配当は実施していません。しかし、今後の業績拡大を見据えて、株主還元策を検討していくことが期待されます。
今後の展望
同社はインバウンド需要に大きく依存しているため、訪日外国人数の回復と、それに伴う同社主力事業の成長が重要になってきます。ただし、最近では在留外国人向けのサービス展開も進めており、その事業も今後の収益の柱となりそうです。さらにキャンピングカー事業の立ち上げなど、新規事業開拓にも意欲的であり、事業ポートフォリオの多角化も進んでいます。これらの取り組みが奏功すれば、中長期的な業績拡大が期待できるでしょう。
編集部のまとめ
株式会社インバウンドプラットフォームは、訪日外国人需要の回復に合わせて業績を伸ばしてきた企業です。今後も主力事業であるWi-Fiレンタルサービスの成長が期待されます。さらに、在留外国人向けサービスやキャンピングカー事業など、新規事業への取り組みも積極的に行っています。健全な財務体質と高い収益性を背景に、中期的な業績拡大が期待できる企業だと言えるでしょう。
株式会社インバウンドプラットフォームの決算日や配当についてまとめました。
同社の決算日は9月30日で、決算報告書の提出は毎年2月頃に行われます。一方、配当については、これまで実施されたことはありませんが、今後の事業拡大を見据えて、株主還元策の検討が期待されます。