コーア商事ホールディングスは、医薬品原料の製造・販売を中心に事業を展開する企業です。この度の決算報告では、安定的な業績を維持しつつ、製造体制の強化や新規拠点の建設にも積極的に取り組んでいることがわかりました。医薬品産業における需要拡大への対応力を高めることで、今後のさらなる事業拡大が期待されます。
企業情報
企業名: コーア商事ホールディングス株式会社
証券コード: 92730
決算期: 2023年6月30日
コーア商事ホールディングス株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
コーア商事ホールディングスの決算日は6月30日です。決算期は7月1日から翌年6月30日までの1年間となっています。
主な事業
コーア商事ホールディングスは、医薬品原材料の製造・販売を中心に事業を展開しています。原薬販売事業と医薬品製造販売事業の2つのセグメントで構成されています。原薬販売事業では医薬品メーカーや卸売業者に向けて高品質な医薬品原料を供給しており、医薬品製造販売事業では自社ブランドのジェネリック医薬品の製造・販売も手がけています。
今期の業績と利益率は？
当第2四半期連結累計期間の業績は、売上高11,382百万円、営業利益2,393百万円、経常利益2,440百万円、親会社株主に帰属する四半期純利益1,563百万円と、前年同期比で増加しています。売上、利益ともに順調に推移しており、営業利益率21.0%、経常利益率21.4%と高水準の利益率を維持しています。
売上・利益の推移
過去数期の業績を見ると、売上高は22,052百万円、経常利益は4,091百万円、親会社株主に帰属する当期純利益は2,687百万円と、堅調に推移しています。大型設備投資を実施しながらも、生産性向上やコスト削減に取り組むことで、安定した収益基盤を築いています。
四半期連結貸借対照表について
当第2四半期連結会計期間末の総資産は29,642百万円で、前連結会計年度末に比べ1,178百万円増加しています。負債は7,656百万円と115百万円増加、純資産は21,985百万円と1,062百万円増加しています。資産の増加は設備投資による建設仮勘定の積み上がりなどによるものです。
資産の部
流動資産は22,827百万円で、前連結会計年度末に比べ997百万円増加しています。主な増加要因は、電子記録債権の増加と現金及び預金の増加です。固定資産は6,815百万円で、前連結会計年度末に比べ181百万円増加しています。
負債の部
流動負債は5,512百万円で、前連結会計年度末に比べ278百万円増加しています。主な増加は支払手形及び買掛金の増加です。固定負債は2,144百万円と前連結会計年度末に比べ163百万円減少しています。
純資産の部
純資産は21,985百万円となり、前連結会計年度末に比べ1,062百万円増加しました。これは主に親会社株主に帰属する四半期純利益の計上によるものです。自己資本比率は74.2%と高水準を維持しています。
ROAとROE
ROA(総資産経常利益率)は8.6%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。収益性の高い事業モデルにより、高水準のROAとROEを維持しており、企業価値の向上に寄与しています。
キャッシュフロー
当第2四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが1,540百万円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローが644百万円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローが639百万円の支出となりました。安定的な営業キャッシュ・フローを確保しつつ、設備投資や配当金の支払いなど、バランスの取れた資金運用を行っています。
配当の支払額
2023年9月28日開催の定時株主総会において、1株当たり12円の期末配当が決議されました。この結果、年間配当金は24円となりました。長期的な安定配当を目指しながら、設備投資や研究開発など、企業価値の向上につながる施策にも注力しています。
今後の展望
コーア商事ホールディングスは、医薬品原料の高品質化と安定供給体制の強化を進めています。また、自社ブランドの注射剤ジェネリック医薬品の生産能力も順次拡大しており、受託製造の受注拡大にも期待がかかっています。これらの取り組みが奏功し、今後の更なる業績拡大が期待されます。
編集部のまとめ
コーア商事ホールディングスは、医薬品業界における重要なサプライヤーとして、高品質な原料の供給と自社製品の製造・販売で安定した収益基盤を築いています。足元の業績も好調で、将来に向けた設備投資も積極的に行っています。医薬品業界のニーズに的確に応えながら、持続的な成長を目指す同社の取り組みに注目が集まっています。
コーア商事ホールディングス株式会社の決算日や配当についてまとめました。
コーア商事ホールディングスの決算日は6月30日で、通期の決算期は7月1日から翌年6月30日までの1年間です。また、2023年9月28日開催の定時株主総会において、1株当たり12円の期末配当が決議され、年間配当金は24円となりました。長期的な安定配当を目指しつつ、企業価値向上に向けた投資にも力を入れていることがわかりました。
