株式会社ナ・デックスの四半期決算報告書を分析したところ、売上高が減収ながらも、収益性を維持している良好な業績がわかりました。
企業情報
企業名: 株式会社ナ・デックス
証券コード: 74350
決算期: 2023年5月1日 ~ 2024年4月30日
株式会社ナ・デックスの決算日・決算時期(スケジュール）は？
株式会社ナ・デックスの決算期は5月から4月で、四半期報告書の提出期限は決算日から3ヶ月以内となっています。
主な事業
株式会社ナ・デックスは、主にFA(ファクトリーオートメーション)システムの製造・販売を行う企業です。自動車関連企業や電気機器関連企業を中心に、生産設備や制御部品などを提供しています。グローバルな事業展開を行っており、日本のほか、北米、中国、東南アジアにも拠点を構えています。
今期の業績と利益率は？
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が前年同期比10.9%減の233億円となりましたが、営業利益は3億円、経常利益は5億円を確保しています。減収となった主な要因は、一部の電気機器関連企業向けの売上が減少したためです。一方で、利益面では営業利益率1.4%、経常利益率2.2%と、収益性を維持しています。
売上・利益の推移
過去3年間の業績推移を見ると、売上高は36,194百万円、営業利益は2,014百万円、当期純利益は1,825百万円と高い水準を維持しています。ただし、前年同期比で売上高は減少傾向にあり、今後の業績動向に注目が集まります。
四半期連結貸借対照表について
四半期連結貸借対照表を見ると、総資産は297億円、負債は109億円、純資産は187億円となっています。主な変動点は、現金及び預金が減少、在庫が増加していることがわかります。また、自己資本比率は62.6%と高い水準を保っています。
資産の部
総資産は297億円で、前連結会計年度末に比べ1億円減少しています。主な変動は、現金及び預金の減少833百万円、売掛金等の減少2,150百万円、在庫の増加1,925百万円などがあげられます。
負債の部
負債合計は109億円で、前連結会計年度末に比べ76百万円減少しています。主な変動は、支払手形及び買掛金の減少591百万円、短期借入金の増加947百万円、長期借入金の減少179百万円などがあげられます。
純資産の部
純資産合計は187億円で、前連結会計年度末に比べ111百万円減少しています。主な変動は、自己株式の増加589百万円、為替換算調整勘定の増加306百万円などがあげられます。
ROAとROE
株式会社ナ・デックスのROA(総資産利益率)は5.6%、ROE(自己資本利益率)は7.5%となっています。前年同期に比べROAは低下しましたが、ROEは改善しています。これは、経常利益が減少しつつも、自己資本が安定的に推移したためと分析できます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローは、営業活動によるキャッシュ・フローが+5億円、投資活動によるキャッシュ・フローが-5億円、財務活動によるキャッシュ・フローが-4億円となっています。現金及び現金同等物の期末残高は40億円と、安定した財務基盤を維持しています。
配当の支払額
当期の配当金は、中間配当が1株当たり11円、期末配当が見込まれる年間配当は43円となる見通しです。前期の年間配当43円と同水準を維持する予定で、株主還元に積極的な企業と評価できます。
今後の展望
株式会社ナ・デックスは、新中期経営計画の下、「接合」技術を活かして、FAシステムやグローバルネットワークの強みを活かしたシステムインテグレーター機能の強化に取り組んでいます。自動車関連企業を中心に事業を展開し、業績を安定的に維持することが期待されます。
編集部のまとめ
株式会社ナ・デックスは、自動車関連を中心に事業を展開する企業で、当期の業績は減収ながらも収益性を維持している良好な状況でした。自己資本比率も高く、配当金も前年並みを維持するなど、財務基盤も安定しています。今後も中期経営計画に沿ってグローバル展開を加速し、成長が期待できる企業と言えるでしょう。
株式会社ナ・デックスの決算日や配当についてまとめました。
株式会社ナ・デックスの決算期は5月から4月で、四半期報告書の提出期限は決算日から3ヶ月以内となっています。また、年間配当は43円を見込んでおり、株主還元に積極的な企業といえます。今後の業績に注目が集まりますが、中期的な成長が期待できそうです。
