はじめに
「QUOカードがもらえる株主優待を探している」という方に向けて、実際に受け取れる銘柄を5社に絞ってご紹介します。QUOカード(クオカード)はコンビニ・書店・ドラッグストアなど日常的なシーンで使える汎用性の高い金券です。「株主優待で日々の出費をちょっと減らしたい」「まずは少額で始めてみたい」という方から、長期保有で着実に増額を狙いたい方まで、それぞれのニーズに合った5社をピックアップしました。長期保有特典の有無や権利確定月のタイミングも含め、選ぶ際の参考にしてください。
選定基準
- QUOカード(またはQUOカードPay等の等価ギフト)を直接受け取れること
- 少額から始めやすい、または長期保有で段階的に増額する仕組みがあること
- 本業の事業が社会インフラや生活に根ざしており、安定性が期待しやすい業種であること
- 権利確定月が異なる銘柄を含め、年間を通じてバランスよく受け取れる構成であること
1. 東海東京フィナンシャル・ホールディングス (8616)

中部地区を地盤とする証券準大手で、対面営業を主体としながら有力地方銀行との提携を積極的に推進しています。地域に根ざしたリテール証券ビジネスに強みを持ち、最低投資額が7万円台と手の届きやすい水準にあります。QUOカードは長期保有が条件となっているため、コツコツ持ち続けることで受け取れる銘柄です。
株主優待の中身
QUOカードは3年以上の継続保有が条件で100株以上の保有者に500円相当が贈られます。1,000株以上では名産品等に切り替わる設計です。
- 100株以上・3年以上継続保有:QUOカード 500円相当
- 1,000株以上:名産品等 2,000円相当 1点
- 3,000株以上:名産品等 2,000円相当 2点
- 5,000株以上:名産品等 5,000円相当 1点
- 10,000株以上:名産品等 5,000円相当 2点
※「権利確定月」とは、株主名簿に登録が確定するタイミング(3月末日)のことで、この時点で保有していることが優待受取の条件です。
継続保有の判定は、権利確定の3月末日を含む過去の3月末日・9月末日の株主名簿に同一株主番号で7回以上連続して記載されること(約3年)が条件です。一度保有を途切れさせるとカウントがリセットされるため、長期目線での保有が前提になります。
こんな人におすすめ
少額で証券株を長期保有しながら、日常使いできるQUOカードをコツコツ受け取っていきたい方に向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥71,000(100株〜) |
|---|---|
| 優待内容(要旨) | 100株・3年以上保有→QUOカード500円相当/1,000株以上→名産品等 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上継続保有で100株からQUOカード贈呈) |
| 単元株数 | 100株 |
2. 小津産業 (7487)

江戸時代創業という歴史ある老舗の卸売企業で、半導体製造に使われる不織布で国内トップシェアを誇り、産業特殊紙分野にも強みを持ちます。継続保有の条件なしに100株からQUOカード1,000円相当がもらえるシンプルな設計が魅力です。権利確定月は5月で、優待品は8月末〜9月初旬に届きます。
株主優待の中身
株数が増えると日用品(ティッシュ・トイレットペーパー)の詰合せに切り替わります。いずれも生活に直結する実用的な優待品です。
- 100株以上:QUOカード 1,000円相当
- 200株以上:ティッシュペーパー・トイレットペーパー詰合せ 3,600円相当
- 500株以上:ティッシュペーパー・トイレットペーパー詰合せ 7,200円相当
長期保有条件なしで、最初の権利確定月からすぐにQUOカードを受け取れます。「まず優待を体験してみたい」という初めての株主優待にも向いている銘柄です。
こんな人におすすめ
継続保有の縛りなく、100株保有でQUOカードをすぐに受け取りたいという方に最適です。
| 最低投資額(目安) | ¥191,000(100株〜) |
|---|---|
| 優待内容(要旨) | 100株→QUOカード1,000円相当/200株以上→日用品詰合せ |
| 権利確定月 | 5月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
3. FPパートナー (7388)

全国に保険代理店を展開する独立系の保険プランニング企業で、訪問型・来店型の両軸でファイナンシャルプランニングサービスを提供しています。株主優待の最大の特徴は年2回(5月・11月)の権利確定があり、受け取り機会が多い点です。QUOカードPayを含む電子ギフトを選択できます。
株主優待の中身
100株以上を保有すると3,000円相当の電子ギフトを受け取れます。QUOカードPayはスマートフォンで利用できるデジタルタイプのQUOカードで、コンビニ等でそのまま使えます。
- 100株以上:3,000円相当の電子ギフト(Amazonギフトカード/QUOカードPay/PayPayマネーライト 他から選択)
贈呈時期:5月権利確定分は8月中、11月権利確定分は翌年2月中
年2回の権利確定を両方取得すると、年間で合計6,000円相当の電子ギフトを受け取れる可能性があります。QUOカードPayはアプリで管理できるため、物理カードを持ち歩かなくて済む点も現代的です。
こんな人におすすめ
年複数回の優待受け取りを重視する方や、スマホで使える電子ギフトを好む方に向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥230,400(100株〜) |
|---|---|
| 優待内容(要旨) | 100株→3,000円相当の電子ギフト(QUOカードPay等から選択) |
| 権利確定月 | 5月・11月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
4. INPEX (1605)

日本最大の資源開発企業で、国内外で原油・天然ガスの開発・生産を手がけています。政府が黄金株(拒否権付き株式)を保有する安全保障上の要衝企業でもあります。株主優待は保有継続年数に応じてQUOカードの額面が段階的に増える長期優遇型で、腰を据えて持ち続けることで恩恵が大きくなる設計です。
株主優待の中身
QUOカードを受け取るには400株以上の保有が必要です(単元株は100株から購入可)。継続保有年数は、6月末日・12月末日の株主名簿に同一株主番号で連続記録された回数で判定されます。
- 400株以上・1年以上保有:QUOカード 1,000円相当
- 400株以上・2年以上保有:QUOカード 2,000円相当
- 400株以上・3年以上保有:QUOカード 3,000円相当
- 800株以上・1年以上保有:QUOカード 2,000円相当
- 800株以上・2年以上保有:QUOカード 5,000円相当
- 800株以上・3年以上保有:QUOカード 8,000円相当
※QUOカード券面額の5%相当が社会貢献団体へ寄付される仕組みも設けられています。また、施設見学会(抽選)や8年以上保有者向けのオリジナル記念品なども用意されています。
保有年数が長いほどQUOカードの額面が大きくなる設計のため、長期保有を前提とした投資スタイルと相性が良い銘柄です。なお、QUOカードを受け取るには400株以上が条件のため、単元株(100株)だけでは対象外になる点に注意が必要です。
こんな人におすすめ
エネルギー関連株を長期で保有しながら、継続年数に応じてQUOカードの増額を着実に積み上げていきたい方に向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥384,800(100株〜)※QUOカードは400株以上から |
|---|---|
| 優待内容(要旨) | 400株・1年以上保有→QUOカード1,000円相当(保有年数に応じて最大8,000円相当まで増額) |
| 権利確定月 | 12月 |
| 長期保有特典 | あり(1年・2年・3年の3段階で増額) |
| 単元株数 | 100株 |
5. TBK (7277)

トラック・バス用ブレーキで国内首位のシェアを持つ自動車部品メーカーで、ポンプ類やエンジン部品なども手がけています。物流を支える重要なインフラ部品を製造する企業です。最低投資額が3万円台と5社の中でもっとも少額から始められるのが最大の特徴で、1年以上の継続保有でQUOカードを受け取れます。
株主優待の中身
権利確定月は3月です。継続保有の判定は、基準日(3月31日)の株主名簿に記載され、毎年9月30日・3月31日の株主名簿に同一株主番号で連続3回以上記載されることが条件です。優待品は6月下旬に送付されます。
- 100株以上・1年以上保有:QUOカード 500円相当
- 500株以上・1年以上保有:山形県産お米「つや姫」2.0kg
- 1,000株以上・1年以上保有:山形県産お米「つや姫」5.0kg
3万円台からスタートできるため、株主優待を初めて体験したい方の入口として使いやすい銘柄です。1年以上保有が条件ですが、株数を段階的に増やすことで山形の名産米「つや姫」を受け取れるルートも開けます。
こんな人におすすめ
少ない元手で株主優待デビューしたい方や、将来的に株数を増やして食品優待も視野に入れたい方に向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥36,300(100株〜) |
|---|---|
| 優待内容(要旨) | 100株・1年以上保有→QUOカード500円相当/500株以上→お米「つや姫」 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上継続保有で100株からQUOカード贈呈) |
| 単元株数 | 100株 |
株主優待の取得時の注意点
株主優待を受け取るには、「権利付き最終日」までに株を保有している必要があります。権利付き最終日とは、権利確定日(月末が多い)の2営業日前のことで、この日の取引終了時点で保有していることが条件です。逆に言えば、翌営業日(権利落ち日)に売却しても優待は受け取れますが、その日は需給変動で株価が下落しやすい傾向があります。
NISA(少額投資非課税制度)口座でも株主優待は受け取れますが、配当金とは異なり優待品そのものは非課税の扱いではありません。また、単元未満株(1株・数株単位での購入)では株主優待の対象外となるケースがほとんどのため、必ず単元株(100株単位)で購入することを確認してください。優待内容や条件は企業都合で変更・廃止される場合があるため、最新情報は各企業の公式IRページで確認することを強くおすすめします。
まとめ
今回紹介した5社はいずれも、QUOカードや等価の電子ギフトを受け取れる株主優待を設けています。最低投資額の水準、長期保有特典の有無、権利確定月のタイミングなど、自分のスタイルや資金規模に合わせて選ぶことが大切です。長く持ち続けることで増額される仕組みを持つ銘柄は、保有を続けること自体がモチベーションになります。なお、株式投資には値下がりリスクが伴います。投資の最終判断はご自身の責任のもとで行ってください。














