書籍や本が好きな方にとって、株主優待は資産形成と同時に読書の楽しみを広げる機会です。特に年複数回の権利確定月を迎える企業では、定期的に本や図書カードがもらえます。本記事では、本・図書カードを優待として提供する企業の中から、実績と実用性の高い10社をセレクト。最低投資額から優待内容、長期保有時の増額条件まで、詳しく紹介していきます。自分の読書スタイルと予算に合う企業を見つける参考にしてください。
選定基準
- 年複数回の権利確定日:6月と12月、2月と8月など、年2回以上の権利確定月を持つ企業を選定しました。複数回の受け取りで、読書習慣を継続的にサポートできます。
- 本・図書カードが対象:図書カード、Amazonギフトカード(書籍購入に活用可)など、読書に活かせる優待を揃えています。
- 少額から始められる投資額:100株から購入できる企業を多数掲載。初心者でも無理なく株主優待生活をスタートできます。
- 長期保有で優待が増える企業:2年以上、3年以上の継続保有で優待額が増える仕組みを持つ企業も含めました。
1. チェンジホールディングス (3962)

IT構築支援を手がけるチェンジホールディングスは、企業・公共団体向けのシステム構築やふるさと納税プラットフォーム運営が事業の中核です。SBIホールディングスの傘下で経営基盤も安定しています。年2回(6月・12月)の権利確定日で、図書カード NEXTを含むデジタルギフトが受け取れます。長期保有によって優待額が段階的に増える点が魅力です。
株主優待の中身
- 300株以上:7,500円相当(年間15,000円相当)
- 1年以上保有で8,500円相当(年間17,000円相当)
- 2年以上保有で10,000円相当(年間20,000円相当)
- 交換先:図書カード NEXT、Amazon ギフトカード、PayPay マネーライト等
こんな人におすすめ
長期的に株を保有できる読書家向けです。2年保有すれば年間20,000円の図書カードがもらえるため、月々の読書予算をカバーできます。デジタルギフトの選択肢も豊富なので、自分の好みに合わせて交換可能。
| 最低投資額(目安) | ¥276,300(300株〜) |
| 優待内容(要旨) | 300株→7,500円相当、1年保有→8,500円相当、2年保有→10,000円相当 |
| 権利確定月 | 6月、12月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上で増額、2年以上でさらに増額) |
| 単元株数 | 100株 |
デジタルギフトなので、図書カードだけでなくPayPayやAmazonギフトへの変更も可能。図書購入と同時に他の欲しい商品も検討できる柔軟性があります。
2. 稲葉製作所 (3421)

鋼製物置で業界トップクラスの稲葉製作所は、オフィス家具市場でも成長を続けています。年2回(1月・7月)の権利確定日を設定し、オリジナルの図書カードを優待品に組み込んでいます。少額から始められる点が初心者向けです。
株主優待の中身
- 100株以上:オリジナル図書カード1,000円相当(年間2,000円相当)
- 300株以上:図書カード3,000円相当または地域特産品から選択(年間約6,000円相当)
- 1,000株以上:図書カード1,000円相当(4月上旬発送)
こんな人におすすめ
月々の読書予算が限られた初心者向けです。100株から年間2,000円分の図書カードが受け取れるため、3ヶ月に1冊のペースで新刊を購入できます。300株なら地域特産品も選べるため、読書以外の楽しみも増えます。
| 最低投資額(目安) | ¥168,500(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1,000円相当、300株→3,000円相当 |
| 権利確定月 | 1月、7月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
100株から始められる数少ない優待企業です。2,000円分の図書カードは地元の書店でも使えるので、推し本の検索や店員さんのおすすめを直接聞く楽しみも増えます。
3. エステールホールディングス (7872)

宝飾品の製造販売を主力とするエステールホールディングスは、眼鏡店や食品販売、飲食店を全国のショッピングセンターに展開しています。年2回(3月・9月)の権利確定月で、QUOカードや自社グループ商品が受け取れます。少額投資で始められるのが特徴です。
株主優待の中身
- 100株以上:株主優待カード(食品販売で10%OFF、飲食店で20%OFF)
- 500株以上:自社グループ商品券2,000円分
- 9月確定:QUOカード500円~1,000円相当(保有3年以上で増額)
- 3月確定:商品3点より選択(10,000円相当)
こんな人におすすめ
宝飾品・眼鏡・食品販売など、グループ店舗をよく利用する読書家向けです。優待カードで割引を受けながら、QUOカードで書籍購入もできるため、複合的な恩恵が得られます。3年以上の保有で、QUOカード額も1,000円にアップします。
| 最低投資額(目安) | ¥59,500(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→優待カード、500株→商品券2,000円 |
| 権利確定月 | 3月、9月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上で QUOカード1,000円相当) |
| 単元株数 | 100株 |
QUOカードの他に、食品販売10%OFF・飲食店20%OFFの優待カードも同時取得できます。月々の消費を抑えながら、貯まった予算で好きな本を購入する工夫ができます。
4. 近鉄百貨店 (8244)

大阪のあべのハルカス本店を中心に、近畿圏で9店舗を展開する大型百貨店です。年2回(2月・8月)の権利確定日で、百貨店での買い物割引やレストラン優待が受け取れます。書籍コーナーでも割引が使え、読書習慣をサポートします。
株主優待の中身
- 100株以上:百貨店購入時10%割引(上限300万円)
- 書籍・CD・DVDは5%割引
- レストラン街優待券:10枚(年間20枚)で3,000円以上の飲食で10%割引
- ハルカス展望台入場優待、ホテル優待、ゴルフ場優待など
こんな人におすすめ
近鉄沿線に住む読書家で、百貨店での書籍購入が多い方向けです。5%割引で計画的に購入すれば、年間の読書予算を大幅に削減できます。同時にレストランやホテルの優待も使え、複合的にお得です。
| 最低投資額(目安) | ¥169,600(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 百貨店10%割引(書籍5%)、レストラン優待20枚/年 |
| 権利確定月 | 2月、8月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
百貨店割引は書籍が5%ですが、継続的に購入すれば塵も積もって山となります。同時にレストラン割引も使えるため、読書と外食の両立で生活コストを下げられます。
5. クリーク・アンド・リバー社 (4763)

映像・ゲーム分野の派遣と制作が主力のクリーク・アンド・リバー社。メタバース・NFT分野への注力や、IT・資格取得教室の運営も展開しています。権利確定月は2月で、子会社・高橋書店の参考書・学習教材が受け取れます。教科書や資格試験対策本が豊富なのが特徴です。
株主優待の中身
- 100株以上:高橋書店の商品を選択制で贈呈
- 参考書・学習教材・辞書など多数の商品から選択可能
- 贈呈時期:5月(定時株主総会ご通知に同封)
こんな人におすすめ
資格試験対策や学習教材が必要な学生・社会人向けです。参考書は新刊で数千円することもあるため、優待で定期的に取得できれば自己投資の負担を大幅に減らせます。教科書・専門書の購入が多い方に最適です。
| 最低投資額(目安) | ¥129,700(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 高橋書店の商品選択制(参考書・学習教材・辞書等) |
| 権利確定月 | 2月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
高橋書店は日本の代表的な学習教材出版社。参考書・試験問題集・資格対策本など、実用的な書籍が揃っています。読書だけでなく、スキルアップに直結する選択ができます。
6. イルグルム (3690)

ネット広告の効果測定サービスで国内シェア圧倒的なイルグルム。EC構築・自動化に強みを持つIT企業です。年2回(3月・9月)の権利確定月で、図書カード NEXTを含むデジタルギフトが受け取れます。少額投資で年2,000円分の優待が得られます。
株主優待の中身
- 100株以上:1,000円相当(年間2,000円相当)
- 交換先:図書カード NEXT、Amazon ギフトカード、PayPay マネーライト等
- 贈呈時期:各権利確定日から3ヶ月以内
こんな人におすすめ
少額で株主優待を始めたい初心者向けです。年2,000円の図書カード NEXTは、月々の読書予算として活用可能。複数のデジタルギフト選択肢があるため、柔軟に交換先を選べます。
| 最低投資額(目安) | ¥55,100(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→1,000円相当(年間2,000円相当) |
| 権利確定月 | 3月、9月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
5万円台で優待が始められるため、少額投資家の第一歩に最適です。図書カード NEXTはコンビニや書店で幅広く使えるので、日々の読書習慣を手軽にサポートしてくれます。
7. ジオコード (7357)

SEO対策を軸にしたWebサイト制作・Web広告展開を主力とするジオコード。営業支援などのクラウドサービスも展開し、IT業界で着実に成長を続けています。年2回(2月・8月)の権利確定月で、年10,000円相当のデジタルギフトが受け取れ、図書カード NEXTも対象です。
株主優待の中身
- 200株以上:5,000円相当(年間10,000円相当)
- 交換先:図書カード NEXT、Amazon ギフトカード、Google Play ギフトコード等
- 贈呈時期:権利確定日2月末は定時株主総会ご通知に同封、8月末は中間配当金計算書に同封
こんな人におすすめ
月々の読書予算で月800~1,000円程度を割ける方向けです。年10,000円分の図書カードで、新刊本を計画的に購入できます。Amazonギフトカード等他の選択肢も豊富なので、読書以外の消費とも組み合わせられます。
| 最低投資額(目安) | ¥304,000(200株〜) |
| 優待内容(要旨) | 200株→5,000円相当(年間10,000円相当) |
| 権利確定月 | 2月、8月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
年10,000円分の優待は読書家にとって月々約800円の読書予算に相当します。Amazonギフトカードなら電子書籍の購入にも対応でき、読書スタイルに幅が出ます。
8. レントラックス (6045)
ネット成果報酬型広告サービスと検索連動型広告代行を展開するレントラックス。海外への中古建機販売も手がけています。年2回(3月・9月)の権利確定月で、年10,000円相当のデジタルギフトが受け取れます。半年以上の継続保有で優待が確定するルールです。
株主優待の中身
- 100株以上(半年以上保有):5,000円相当(年間10,000円相当)
- 交換先:図書カード NEXT、Amazon ギフトカード、QUOカードPay等
- 贈呈時期:権利確定日から3ヶ月以内
こんな人におすすめ
短期売買を避けて、半年以上の継続保有ができる投資家向けです。年10,000円の図書カードNEXTで、新刊本をコンスタントに購入できます。図書カード以外の選択肢も多いため、家計に応じた柔軟な交換が可能です。
| 最低投資額(目安) | ¥161,300(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株(半年以上)→5,000円相当(年間10,000円相当) |
| 権利確定月 | 3月、9月 |
| 長期保有特典 | あり(半年以上保有が条件) |
| 単元株数 | 100株 |
「半年以上保有」という条件は、短期売買を避けたい堅実な投資家向けです。継続的に保有することで、読書習慣を長期的にサポートする仕組みになっています。
9. リンクアンドモチベーション (2170)

経営コンサル会社として組織変革や採用活動支援を手がけるリンクアンドモチベーション。IT・資格取得教室も展開し、人材育成に広く貢献しています。年2回(6月・12月)の権利確定月で、図書カード NEXTを含むデジタルギフトが受け取れます。長期保有で優待額が大幅に増える点が特徴です。
株主優待の中身
- 1,000株以上(1年保有):2,500円相当(年間5,000円相当)
- 2年保有:5,000円相当(年間10,000円相当)
- 3年保有:7,500円相当(年間15,000円相当)
- 5年保有:10,000円相当(年間20,000円相当)
- 交換先:図書カード NEXT、Amazon ギフトカード、QUOカード等
こんな人におすすめ
長期保有により、読書予算を段階的に増やしたい投資家向けです。5年保有なら年20,000円の図書カードが受け取れ、月々1,500円以上の読書予算が確保できます。資格取得教材や専門書の購入に充てるのも効果的です。
| 最低投資額(目安) | ¥556,000(1,000株〜) |
| 優待内容(要旨) | 1,000株(1年保有)→2,500円相当、3年保有→7,500円、5年保有→10,000円相当 |
| 権利確定月 | 6月、12月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上で段階的に増額、5年保有で最大20,000円相当/年) |
| 単元株数 | 1,000株 |
最低投資額は高いですが、5年保有すれば年20,000円の図書カードが受け取れます。月々1,500円以上の読書予算が優待でまかなえるため、長期投資家にとって実質的な配当を補完する存在となります。
10. 岡谷鋼機 (7485)

創業300年超の老舗鉄鋼・機械商社、岡谷鋼機。自動車向け部品が中心で、建設・食品分野にも展開しています。年2回(2月・8月)の権利確定月で、米(8月)と図書カード(2月、長期保有向け)が受け取れます。長期保有で読書予算が確保できるのが利点です。
株主優待の中身
- 100株以上:愛知県産米「山の幻ミネアサヒ」5kg(8月)
- 200株以上(3年以上保有):図書カード2,000円相当(年間4,000円相当)
- 権利確定月:2月、8月
- ※2026年6月1日に1:2の株式分割予定
こんな人におすすめ
食卓を豊かにしながら読書も充実させたい投資家向けです。米と図書カードを組み合わせることで、生活の充実度が段階的に高まります。3年以上保有で図書カード年4,000円が確保でき、家計の助けになります。
| 最低投資額(目安) | ¥960,000(100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→米5kg(8月)、200株(3年保有)→図書カード2,000円相当 |
| 権利確定月 | 2月、8月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上保有で図書カード年4,000円相当) |
| 単元株数 | 100株 |
最低投資額は高額ですが、米5kgと図書カードの組み合わせで、食卓と読書の両方が潤います。3年保有なら年4,000円の図書カードで、新刊本を計画的に購入できるようになります。
株主優待の取得時の注意点
株主優待は投資判断の材料の一つですが、優待を目当てにした投資は避けるべきです。重要なポイントをいくつか押さえておきましょう。
権利付き最終日に注意
優待を受け取るには、権利確定月の最後の営業日(権利付き最終日)に株を保有していることが必須です。売却するなら権利落ち日(権利付き最終日の翌営業日)以降にしましょう。
売買タイミングと手数料
優待を重視するあまり短期売買を繰り返すと、売買手数料や税金で優待額を上回る損失が出る可能性があります。中期・長期での保有を前提に検討してください。
NISA口座の活用
株主優待は、通常口座でもNISA口座でも受け取ることができます。NISA口座を活用すれば、配当金とともに優待も非課税対象となるため、効率的です。
単元割れ時の注意
100株以上の優待を狙う場合、株価変動により保有株式が目標株数を下回らないよう、余裕を持った資金管理が必要です。
優待内容は変更・廃止される可能性があるため、投資前に必ず各社の最新IR情報をご確認ください。本記事の情報は2026年5月時点のものです。最新の優待内容や条件は、各企業の公式ウェブサイトで確認することをお勧めします。
まとめ
年複数回本がもらえる株主優待は、読書習慣をサポートしながら資産形成を進められる選択肢です。少額から始められる企業から、長期保有で大きなメリットが得られる企業まで、幅広い選択肢があります。
ただし、優待だけに注目して投資判断をするのは危険です。企業の事業内容、業績動向、株価の妥当性を総合的に判断してから投資することが大切です。また、ポートフォリオの分散にも気をつけ、一社への集中投資は避けるようにしましょう。
最終的な投資判断は、ご自身の責任において行ってください。本記事が、あなたの株主優待投資の一助になれば幸いです。














