大手の包装・加工会社レンゴー株式会社の決算内容をご紹介します。売上高と営業利益が大幅に増加し、堅調な業績を収めた同社の今回の決算について詳しくご説明します。
企業情報
企業名: レンゴー株式会社
証券コード: 39410
決算期: 2023年3月期
レンゴー株式会社の決算日・決算時期(スケジュール)は?
レンゴー株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回行なっています。決算短信の発表は2月中旬、四半期決算の発表は各四半期末より2か月後となっています。
主な事業
レンゴー株式会社は段ボール、軟包装、重包装等のパッケージング製品の製造・販売を主な事業としています。 また国内外の包装関連事業も行っており、板紙・紙加工、軟包装、重包装、海外関連の4つのセグメントに分かれています。 企業スローガンは「パッケージプロバイダー」として、パッケージングの新たな価値を創造し続けることを目指しています。
今期の業績と利益率は?
当第3四半期連結累計期間の業績は、売上高が6917億円と前年同期比107.2%の増収、営業利益が427億円と前年同期比181.0%の大幅な増益となりました。 主な要因としては、製品価格の改定が寄与したことが挙げられます。 また、経常利益は450億円、親会社株主に帰属する四半期純利益は329億円と大幅な増益となっています。
売上・利益の推移
当社の売上高と利益の推移を見ると、直近3年間の売上高は800億円台から900億円台と堅調に推移しています。利益面でも営業利益は400億円近くと高水準を保っています。 今後も製品価格の改定等によって収益性の改善が期待できる見込みです。
四半期連結貸借対照表について
当第3四半期連結会計期間末の総資産は1兆1,664億円となり、前連結会計年度末に比べ113,298百万円増加しました。 主な増加要因は、受取手形及び売掛金、現金及び預金、有形固定資産および無形固定資産の増加によるものです。
資産の部
流動資産は4,895億円と前連結会計年度末に比べ75,913百万円増加しています。 固定資産は6,769億円と前連結会計年度末に比べ37,384百万円増加しています。
負債の部
負債合計は7,291億円と前連結会計年度末に比べ61,696百万円増加しています。 主な増加要因は、長短借入金や支払手形及び買掛金の増加によるものです。
純資産の部
純資産合計は4,373億円と前連結会計年度末に比べ51,603百万円増加しています。 自己資本比率は36.3%と前連結会計年度末に比べ0.9ポイント上昇しています。
ROAとROE
ROAは前期の3.6%から当期の4.2%に上昇、ROEは前期の10.7%から当期の12.0%に上昇しています。 これは、収益性の改善に伴う利益率の上昇により、自己資本の効率性が高まったためと考えられます。
キャッシュフロー
当第3四半期連結累計期間のキャッシュ・フローの状況は、営業活動によるキャッシュ・フローは463億円の収入、投資活動によるキャッシュ・フローは263億円の支出、財務活動によるキャッシュ・フローは98億円の支出となりました。 これにより当第3四半期連結会計期間末の現金及び現金同等物の残高は915億円となっています。
配当の支払額
当社は年2回の配当を行っており、当期は中間配当12円、期末配当12円の年間24円の配当を実施しています。 直近3年間の1株当たり配当金は24円と安定して推移しており、高い株主還元を実施していると言えます。
今後の展望
今後の業績見通しは、上期や下期の収益性改善効果が一層発現することで通期の業績も大幅に改善する見込みです。 特に原材料価格上昇分の製品価格への転嫁」が寄与すると予想されます。 また、新規事業の拡大や生産性向上、さらなるコスト削減」によって、収益性の持続的な改善が期待されます。
編集部のまとめ
今回のレンゴー株式会社の決算は、増収増益となり業績が大幅に改善しました。 製品価格の改定や新規事業の拡大等に取り組み、収益性を向上させていることが分かります。 また、配当も1株当たり年24円と高水準を維持しており、株主還元も重視している様子がうかがえます。 引き続き積極的な事業展開と収益改善に期待が持てる企業だと言えるでしょう。
レンゴー株式会社の決算日や配当についてまとめました。
レンゴー株式会社の決算日は3月31日で、四半期決算は6月30日、9月30日、12月31日、3月31日の年4回行なっています。 また、同社は1株当たり年間24円の配当を行っており、株主還元にも力を入れています。 今後も業績の改善と、安定した配当が期待されます。