最終更新日:2026年9月25日
この記事の要点
- 2026年9月25日の日経平均は5日続伸し、終値は6万6,364円20銭(前日比850円21銭高)
- 年初来高値は7万2,831円73銭(6月22日)、年初来安値は5万558円91銭(3月31日)と、年内の値幅は大きい
- 日経225に投資する手段はETF・投資信託・先物の3つに大別でき、目的で向き不向きが分かれる
- 10月1日には銘柄入れ替えとアドバンテストの比率調整が予定されており、指数の中身が少し変わる
- 長期の資産づくりなら低コストのETFや投資信託を積み立てる形が扱いやすい
日経225とは?株価平均型指数のしくみ
日経225(日経平均株価)は、東京証券取引所プライム市場に上場する銘柄のうち、流動性が高く代表性のある225銘柄で構成される株価指数です。ニュースで「今日の日経平均は〜円」と伝えられるのは、この指数のことを指します。
算出方法は、構成銘柄の株価を一定のルールで合計して割る株価平均型です。時価総額の大きさで比重が決まるTOPIXとは考え方が異なり、株価水準が高い銘柄ほど指数への影響が大きくなるという特徴があります。この点は、あとで触れる「寄与度」の話につながります。
ポイント:日経225は「日本を代表する225社の株価の動きを、ひとつの数字で見られる物差し」です。個別銘柄を選ばなくても、日本株全体の流れに乗りやすい点が、多くの投資家に選ばれている理由といえます。
日経平均とTOPIXの違いを整理
| 項目 | 日経平均(日経225) | TOPIX |
|---|---|---|
| 算出の考え方 | 株価平均型(株価水準の影響が大きい) | 時価総額型(企業規模の影響が大きい) |
| 構成銘柄数 | 225銘柄 | より多くの銘柄を含む |
| 値動きの特徴 | 値がさ株の動きに左右されやすい | 大型株全体の動きを反映しやすい |
| 向いている見方 | 相場の温度感をつかむ、指数先物やETFで機動的に売買する | 市場全体の実態に近い動きを見る |
2026年9月の日経225はどうなっている?
2026年9月25日の東京株式市場で、日経平均は5営業日続けて上昇しました。終値は前日比850円21銭(1.30%)高の6万6,364円20銭です。AI・半導体関連の一角が大きく上昇して指数を押し上げたほか、日米の金利上昇を背景に利ざや改善が期待される銀行などの金融セクターも買われました。さらに、9月末に向けた中間配当の権利取りを狙う買いが幅広い銘柄に広がったとされています。
今年の値幅を確認:2026年の年初来高値は6月22日の7万2,831円73銭、年初来安値は3月31日の5万558円91銭です。高値と安値の差は約2万2,000円と大きく、年内に大きな上下を経験した相場だったことがわかります。
今年の主な水準を一覧で確認
| 項目 | 水準 | 時期 |
|---|---|---|
| 年初来高値 | 72,831円73銭 | 6月22日 |
| 年初来安値 | 50,558円91銭 | 3月31日 |
| 直近の終値 | 66,364円20銭(5日続伸) | 9月25日 |
足元の水準は、年初来高値から見るとおよそ8%ほど下、年初来安値からは大きく上にあります。今後の見通しについては、大手証券のストラテジストが2026年末の予想を7万円に上方修正し、堅調な需給環境を根拠に挙げています。もちろん予想は予想であり、外部環境しだいで動くものですが、市場参加者の見方のひとつとして押さえておくと相場観をつくりやすくなります。
相場を動かしやすい材料:AI・半導体関連の業績動向、日米の金利水準、為替(円高・円安)、原油価格、米国の金融政策や地政学的な緊張などがあげられます。日経225は輸出関連や半導体関連の比率が高いため、為替や米国のハイテク株の動きにも敏感です。
日経225を動かす「寄与度」と上限ルール
株価平均型の日経225では、株価の高い銘柄が動くと指数全体が大きく動きます。これを寄与度と呼びます。現在はアドバンテストとファーストリテイリングが、指数への影響が特に大きい代表的な銘柄です。
一部の銘柄の比率が高くなりすぎないよう、日経平均には構成比率の上限(10%)を設けるルールがあります。このルールはファーストリテイリングに2024年秋に初めて適用され、2025年春にも当てはめられました。
10月1日の調整:2026年7月31日の終値ベースでアドバンテストの構成比率は12.2%となり、上限の10%を超えました。そのため、10月1日から株価換算係数が7.2から6.4へ引き下げられることが決まっています。この調整で、同社の株価が指数に与える影響はやや小さくなります。
日経225連動の商品に投資する場合でも、指数そのものは同じルールで動くため、「半導体関連の値動きが日経平均に反映されやすい」という構造はあらかじめ理解しておくと安心です。
2026年の銘柄入れ替えとルール改定
日経225の構成銘柄は、原則として毎年4月と10月に定期見直しが行われます。2026年4月1日の算出からは、キオクシアホールディングスとパン・パシフィック・インターナショナルホールディングスが新たに採用されました。
制度面でも動きがありました。2026年7月に、セクター区分へ「情報通信」セクターを新設し、従来の6セクターから7セクター体制へ移行することが公表されています。選定基準は2026年10月1日から適用される予定です。
秋の入れ替え候補はどの銘柄?
10月の定期見直しについては、証券会社などの予想が出ています。2026年7月時点の予想では、次のような顔ぶれが有力視されました。
| 区分 | 有力視される銘柄 |
|---|---|
| 採用候補 | KOKUSAI ELECTRIC(6525)、JX金属(5016)、FOOD & LIFE COMPANIES(3563) |
| 除外候補 | カナデビア(7004)、ARCHION(543A)、トクヤマ(4043) |
注意したい点:上の内容はあくまで予想であり、正式な発表とは異なる場合があります。入れ替えの発表前後は、連動する商品の売買や関連銘柄の需給で値動きが出ることがあるため、日程と正式発表を必ず確認しましょう。
日経225連動のETFや投資信託は、指数の入れ替えに合わせて運用側が銘柄を調整してくれます。つまり、個人投資家は入れ替えに合わせて自分で売買する必要がないのが利点です。
日経225に投資する3つの手段を比べてみた
日経225そのものは指数であり、直接買うことはできません。値動きに連動する商品を通じて投資します。主な手段は次の3つです。
| 手段 | 売買の場所 | 特徴 | 向いている人 |
|---|---|---|---|
| ETF(上場投資信託) | 証券取引所 | 株のようにリアルタイムで売買できる | 価格を見ながら売買したい人 |
| 投資信託 | 証券会社・銀行など | 少額から自動積み立てがしやすい | コツコツ長期で続けたい人 |
| 先物取引 | 証券会社(先物口座) | 証拠金で取引し、値動きの影響が大きい | 短期売買やヘッジを行う経験者 |
手段1:日経225連動ETFは売買のしやすさが魅力
ETFは、証券取引所に上場していて、株式と同じように取引時間中にいつでも売買できる商品です。日経平均に連動するETFの中では、NEXT FUNDS 日経225連動型上場投信(1321)が純資産総額で最大とされています(2026年6月末時点)。
このほか、日経平均のトータルリターン指数への連動を目指すiシェアーズ・コア 日経225 ETFや、ニッセイETF 日経225インデックスなど、複数の商品があります。いずれも新NISAの成長投資枠の対象になっているものが多く、非課税で運用できる点も魅力です。
ETFを選ぶときの見どころ:①信託報酬(保有中にかかる費用)の低さ、②売買の活発さ(売買代金や板の厚み)、③1口あたりの購入金額、④純資産総額の規模、の4点を比べると失敗しにくくなります。
手段2:日経225連動の投資信託は積み立てと相性が良い
投資信託は、毎月一定額を自動で買い付ける積み立てとの相性が良い手段です。少額から始められ、買うタイミングを悩まずに済むため、投資の初心者にも扱いやすい方法といえます。
選ぶ際に注目したいのは信託報酬です。運用コストが高いほど、長い期間で見たときの成果に響きます。同じ日経225に連動するファンドでも、費用には差があるため、購入前に目論見書などで確認しておきましょう。手数料が抑えられているネット証券を選ぶと、コスト面で有利になりやすいです。
積み立ての考え方:価格が高いときは少なく、安いときは多く買える「時間分散」が働きます。年初来で5万円台から7万円台まで動いたような局面でも、購入タイミングをならしやすい点が魅力です。
手段3:日経225先物は種類と証拠金を理解してから
先物取引は、将来の一定の日に指数を売買する約束を、証拠金を預けて行う取引です。少ない資金で大きな金額を動かせる(レバレッジ)一方、値動きの影響も大きくなります。日経225には取引単位の異なる3種類があります。
| 種類 | 取引単位 | 指数6万6,364円での想定元本 |
|---|---|---|
| 日経225先物(ラージ) | 指数×1,000 | 約6,636万円 |
| 日経225ミニ | 指数×100 | 約664万円 |
| 日経225マイクロ | 指数×10 | 約66万円 |
ミニの証拠金はラージの10分の1、マイクロの証拠金はさらにミニの10分の1で、マイクロなら約6万円台から取引できるとされています。ただし、想定元本と証拠金の差が大きいことからもわかるように、値動きによる損益の振れ幅は預けた証拠金に対して大きくなります。
重要な違い:新NISAの成長投資枠の対象になるのはETFや投資信託などで、先物取引は対象外です。また、先物は期限があり、証拠金の追加が必要になる場合もあります。仕組みを十分に理解し、余裕のある資金で行うことが前提になります。
目的別・日経225の始め方の選び方
どの手段が良いかは、投資の目的や期間によって変わります。次のように整理すると選びやすくなります。
- 長期の資産づくりをしたい:新NISAの成長投資枠を使い、低コストの日経225連動ETFや投資信託を積み立てる
- 価格を見ながら売買したい:ETFを取引時間中に指値・成行で売買する
- 手間をかけずに続けたい:投資信託の毎月自動積み立てを設定する
- 短期の値動きを狙う、保有株のヘッジをしたい:経験を積んだうえで先物(ミニ・マイクロ)を検討する
初めての方へ:まずは少額のETFか投資信託から始め、日経225の値動きに慣れるのがおすすめです。先物は仕組みが違うため、慣れてから段階的に検討しても遅くありません。
始めるまでの流れ
- 証券口座を開設する(NISA口座も同時に申し込むと便利)
- 手数料や取扱商品を比べ、使いやすいネット証券を選ぶ
- 連動対象・信託報酬・純資産総額などを見て商品を決める
- 一括購入か積み立てかを決め、無理のない金額を設定する
- 定期的に評価額と資産配分を見直す
日経225投資で押さえたい5つのポイント
ポイント1:値がさ株の影響を理解する
日経225は株価平均型のため、アドバンテストやファーストリテイリングなどの値がさ株の動きが指数に強く表れます。「日経平均は上がったのに、自分の持ち株は下がった」ということが起こる背景には、こうした構造があります。
ポイント2:分散を意識して他の資産も検討する
日経225は日本株に集中する指数です。資産全体のバランスを考えて、全世界株式や債券、TOPIX連動商品などを組み合わせると、値動きをならしやすくなります。
分散のヒント:日経225は半導体・電子部品関連の比率が高めです。TOPIX連動商品を併用すると、業種の偏りを和らげる効果が期待できます。
ポイント3:配当の権利日を意識する
9月末は中間配当の権利確定に向けて、買いが入りやすい時期です。ただし、権利確定後には値下がりしやすい面もあります。配当だけを目的にせず、長期の視点で保有することが大切です。
ポイント4:コストを見比べる
信託報酬、売買手数料、先物の取引手数料など、コストは商品によって異なります。長期で保有するほど差が積み上がるため、費用の低い商品を選ぶことが成果につながります。
ポイント5:大きな上下を前提に資金計画を立てる
今年は5万円台から7万円台まで大きく動きました。今後も金利、為替、海外情勢などで大きく動く可能性があります。生活資金とは分けた余裕資金で運用し、値動きに一喜一憂しない計画を立てておくと安心です。
チェックリスト:目的は明確か/期間は決めたか/コストは比べたか/余裕資金で行うか/分散は考えたか。この5点を確認してから始めると、判断がぶれにくくなります。
まとめ
日経225は、日本を代表する225銘柄の値動きを示す株価平均型の指数です。2026年9月25日の終値は6万6,364円20銭と5日続伸し、年初来では5万円台から7万円台前半まで大きく動いてきました。投資の手段は、売買のしやすいETF、積み立てに向く投資信託、レバレッジを使う先物の3つがあり、長期の資産形成なら低コストのETFや投資信託が扱いやすい選択肢です。10月1日には銘柄入れ替えとアドバンテストの比率調整が予定されているため、日程と正式発表を確認しながら、自分の目的に合った手段を選んでいきましょう。
株 日経225の仕組みと3つの投資手段|ETF・投信・先物を比べてみたをまとめました
日経225は、値がさ株の影響を受けやすいという特徴を理解したうえで、ETF・投資信託・先物のなかから目的に合う手段を選ぶことが大切です。まずは新NISAの成長投資枠を活用し、少額のETFや投資信託の積み立てで値動きに慣れるところから始めると、無理なく続けられます。先物は仕組みと証拠金の性質を十分に理解してから検討し、余裕資金の範囲で行うようにしましょう。コスト、分散、資金計画の3点を意識しながら、長い目で日経225と付き合っていくことが、着実な資産づくりにつながります。
※本記事は一般的な情報提供を目的としており、金融アドバイスではありません。個別のケースについては専門家にご相談ください。


















