株主優待は企業ごとに異なる実施時期に配布されますが、年複数回の優待を実施する企業を選ぶことで、定期的に嬉しい特典を受け取れます。食事優待や割引券、グッズなど内容も多彩で、保有することで年間を通じて継続的なメリットを享受できるのが大きな魅力です。本記事では、年複数回の株主優待を提供している企業の中から、実質的な価値が高く、利用しやすい10社をピックアップしました。各企業の優待内容の多様性と配布頻度に着目し、実生活での活用が期待できる優待をご紹介します。
1. ユニシアホールディングス (3547)

居酒屋「串カツ田中」で知られるユニシアホールディングスは、小売業として関東を中心に飲食店を展開しています。直営店とFC店の両方で事業を拡大中で、非アルコール店やテイクアウトサービスも充実。年2回(5月・11月)の優待配分で、定期的に食事を楽しめるのが大きな魅力です。
株主優待の中身
- 100株以上:2,000円相当(1,000円券×2枚)年2回発行
- 300株以上:4,000円相当(1,000円券×4枚)年2回発行
- 600株以上:6,000円相当(1,000円券×6枚)年2回発行
- 900株以上:8,000円相当(1,000円券×8枚)年2回発行
有効期限は発行から6ヶ月。店内飲食とテイクアウトで利用可能です。
こんな人におすすめ
串カツ田中を含むグループ店舗の利用頻度が高い方、年に何度も外食を楽しみたい方向け。少額投資で年2回の優待が受け取れるため、株主優待初心者にも向いています。
| 最低投資額(目安) | ¥185,300 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→食事券2,000円分(年2回)、300株→4,000円分(年2回) |
| 権利確定月 | 5月・11月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
年2回とも有効期限が6ヶ月なので、計画的に利用することで年を通じて食事を楽しめます。グループ店舗が関東に広がっているため、近くに店舗がある方には特におすすめです。
2. モロゾフ (2217)

神戸を本拠地とするモロゾフは、チョコレートや洋菓子の大手メーカーです。百貨店での販売が中心で、全国の主要駅や商業施設に店舗展開。喫茶やレストランも併営しており、優待券で割引購入や飲食ができます。長期保有で優待内容が充実するのが特徴で、3年以上の保有で商品価値が2倍になります。
株主優待の中身
- 100株以上
- 半年以上保有:自社商品1,000円相当
- 3年以上保有:自社商品2,000円相当
- 300株以上
- 半年以上保有:優待券5冊または自社商品2,000円相当から選択
- 3年以上保有:優待券5冊と自社商品から2つ選択
- 3,000株以上
- 半年以上保有:優待券10冊または自社商品3,000円相当から選択
- 3年以上保有:優待券10冊と自社商品から2つ選択
優待券1枚で1,000円(税抜き)までの買い物が20%割引。
こんな人におすすめ
モロゾフの商品やカフェをよく利用される方、高級洋菓子やチョコを好む方向け。3年保有で優待が倍増するため、中長期の投資を検討される方に適しています。
| 最低投資額(目安) | ¥148,100 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→商品1,000円相当、300株→優待券5冊または商品選択可 |
| 権利確定月 | 7月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上保有で優待内容が2倍) |
| 単元株数 | 100株 |
優待券は商品購入と飲食の両方で使えるため、利用シーンが広がります。長期保有で優待価値が高まるので、腰を落ち着けて保有したい方向けです。
3. 東急不動産ホールディングス (3289)

東急不動産ホールディングスは、首都圏の住宅事業や商業ビル開発を手掛ける総合不動産大手。リゾート開発や再生可能エネルギー事業も展開しています。年2回(3月・9月)の優待配分で、ホテル宿泊権やゴルフ、スキー場の優待など、豊富なメニューが特徴です。
株主優待の中身
- 100株以上(年2回)
- ホテルハーヴェスト宿泊優待:1枚/年2枚
- 宿泊共通券:2枚/年4枚
- スポーツ優待券(ゴルフ・スキー場):2枚/年4枚
- 飲食優待券:1枚/年2枚
- 500株以上:各優待が約2倍に増加
- 1,000株以上:各優待が約3倍に増加
ポイント制度では、3年以上保有で5,000~120,000ポイント進呈。
こんな人におすすめ
ホテル宿泊やゴルフ、スキーなどのアクティビティを楽しむ方向け。年4回の宿泊共通券で季節ごとに旅行を計画でき、少額投資でも充実した優待が受け取れます。
| 最低投資額(目安) | ¥132,600 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→ホテル宿泊権+共通券+スポーツ券、500株以上で各2倍 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上保有でポイント増額) |
| 単元株数 | 100株 |
年4回の宿泊共通券で季節ごとに異なるリゾートを体験できるのが魅力。優待内容が多彩で、宿泊・グルメ・スポーツと幅広い場面で活用できます。
4. バルニバービ (3418)

バルニバービは、和洋レストランやカフェ、スイーツショップなど多彩な飲食店を展開する小売業企業。地方創生にも積極的に取り組んでおり、独特の世界観を持つ店舗プロデュースが特徴です。年1回(7月)の権利確定ですが、1年以上保有で抽選特典が追加される仕組みで、長期保有者向けの優待が充実しています。
株主優待の中身
- 100株以上:3,000円相当の電子チケット(対象店舗で利用)
- 200株以上:6,000円相当
- 300株以上:9,000円相当
- 500株以上:15,000円相当
- 1,000株以上:30,000円相当
長期保有者向け抽選会あり(年4回実施)。当選景品は宿泊券やお食事券など豪華なものが用意されています。
こんな人におすすめ
バルニバービグループの飲食店をよく利用される方、個性的なお店でお食事を楽しみたい方向け。1年保有で抽選に参加でき、豪華な景品が当たる可能性があるのも魅力です。
| 最低投資額(目安) | ¥109,800 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→電子チケット3,000円分、500株→15,000円分 |
| 権利確定月 | 7月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で抽選会に参加、年4回開催) |
| 単元株数 | 100株 |
電子チケットで複数店舗を使い分けでき、個性的な店舗体験が可能。抽選で当たる宿泊券やディナーペアチケットなど豪華特典が魅力です。
5. 大豊建設 (1822)

大豊建設は、シールド工法や無人化掘削工法を得意とするゼネコン。大型土木プロジェクトで高い技術力を発揮し、麻生グループの一員として安定経営が特徴です。年2回(3月・9月)のクオカード優待で、汎用性の高いギフトカードを定期的に受け取れます。
株主優待の中身
- 100株以上
- 1年未満保有:500円相当×年2回
- 1年以上保有:1,000円相当×年2回
- 3年以上保有:1,500円相当×年2回
- 500株以上
- 1年未満保有:1,000円相当×年2回
- 1年以上保有:1,500円相当×年2回
- 3年以上保有:2,500円相当×年2回
こんな人におすすめ
クオカードは全国のコンビニや書店で利用でき、汎用性が非常に高い優待です。少額から投資できて長期保有で増額される仕組みなので、株主優待初心者に向きの銘柄です。
| 最低投資額(目安) | ¥75,700 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→クオカード500~1,500円相当(年2回)、500株で倍増 |
| 権利確定月 | 3月・9月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有で増額、3年以上でさらに増額) |
| 単元株数 | 100株 |
クオカードは利用店舗が多く日常的に活用しやすいギフトカード。年2回の定期配分と長期保有による増額で、着実に価値を積み重ねられます。
6. 日鉄鉱業 (1515)

日鉄鉱業は、鉄鋼向け石灰石採掘が主事業である鉱業企業。日本製鉄系の安定した経営基盤を持ち、銅精鉱や電気銅事業も展開しています。少額投資で始められ、ユニークな飲料ケース優待が特徴。複数企業への投資で年複数回の優待を実現させるのに最適な選択肢です。
株主優待の中身
- 100株以上:1ケース(1,100mlペットボトル×12本)
- 1,000株以上:2ケース
- 2,000株以上:3ケース
- 3,000株以上:5ケース
飲料は日本国内の飲料メーカーからの詰め合わせで、季節ごとに異なる商品が届きます。
こんな人におすすめ
飲料をよく消費される方、ご家族や職場での消費量が多い方向け。実用的でシンプルな優待内容なので、複数銘柄の組み合わせで年複数回優待を実現したい方に適しています。
| 最低投資額(目安) | ¥255,400 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→飲料ケース1個、1,000株→2個 |
| 権利確定月 | 3月 |
| 長期保有特典 | なし |
| 単元株数 | 100株 |
飲料ケースは家庭での日常消費に最適で、ストックしておくのに便利。複数銘柄とのポートフォリオ構築に向いた銘柄です。
7. グリーンエナジー&カンパニー (1436)

グリーンエナジー&カンパニーは、太陽光発電設備を標準装備した戸建て販売が主力。クリーンエネルギー発電・投資事業へ経営シフトしており、再生可能エネルギー時代を象徴する企業です。年2回(4月・10月)の商品券優待で、通年を通じて割引特典が受け取れます。
株主優待の中身
- 900株以上
- 1年以上保有:15,000円相当(年間30,000円相当)
- 4月と10月で各15,000円ずつ配分
商品やサービス購入時に割引券として利用でき、環境関連商品にも適用されます。
こんな人におすすめ
グリーンエナジー関連の製品・サービスを利用される方、環境問題に関心の高い方向け。年30,000円相当の優待で長期的には高い還元率を期待できます。
| 最低投資額(目安) | ¥1,609,200 (900株〜) |
| 優待内容(要旨) | 900株→年30,000円相当(年2回配分) |
| 権利確定月 | 4月・10月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有が条件) |
| 単元株数 | 100株(ただし優待は900株以上) |
投資額は高めですが、年30,000円相当の優待で優れた還元性。太陽光発電に関心のある方や環境に配慮した投資をしたい方に向いています。
8. ファースト住建 (8917)

ファースト住建は、木造中心の戸建て分譲住宅が主力の不動産企業。首都圏と近畿圏に地盤を持ち、1次取得者層向けの手頃な価格帯が特徴です。年2回(4月・10月)のQUOカード優待で、全国で使える汎用性の高い優待が受け取れます。
株主優待の中身
- 100株以上
- 1年以上保有:QUOカード500円相当(年1回・7月発送)
- 300株以上
- 1年以上保有:揖保乃糸食べくらべセット(年1回)
権利確定は年2回(4月・10月)で、優待発送は7月に一度。QUOカードはコンビニ・書店での利用が可能です。
こんな人におすすめ
QUOカードはコンビニや書店で幅広く利用でき、日常的に活用しやすい優待。少額から投資を始めたい初心者向けの銘柄です。
| 最低投資額(目安) | ¥106,800 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→QUOカード500円相当、300株→食べくらべセット |
| 権利確定月 | 4月・10月 |
| 長期保有特典 | あり(1年以上保有が条件) |
| 単元株数 | 100株 |
QUOカードは全国のコンビニで使える利便性が高いギフト券。最低投資額も控えめで複数銘柄への分散投資に向いています。
9. 三陽商会 (8011)

三陽商会は、「ポール・スチュアート」「マッキントッシュ」などの高級ブランドを手掛けるアパレル大手。百貨店での販売が中心で、女性向け衣料品の充実が特徴です。年2回(2月・8月)の購入会と販売優待を提供。ファッション好きな方に最適な優待です。
株主優待の中身
- 100株以上
- 春秋の年2回、東京会場で株主購入会を実施
- 紳士服・婦人服・雑貨など特別価格で購入可能
- オンラインストアでの期間限定20%OFF
- 600株以上
- SMS(三陽メンバーシップ)ポイント2,500ポイント進呈
- 1,000株以上
- SMS ポイント2,500~10,000ポイント(保有期間により異なる)
こんな人におすすめ
三陽商会のブランドを愛用される方、高級衣料品の購入を検討されている方向け。購入会で大幅割引が受けられるため、衣料費を抑えながら質の良い服を入手したい方に最適です。
| 最低投資額(目安) | ¥364,000 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→購入会招待、600株→SMSポイント2,500点 |
| 権利確定月 | 2月・8月 |
| 長期保有特典 | あり(3年以上保有でSMSポイントが増額) |
| 単元株数 | 100株 |
年2回の購入会で高級ブランド商品を特別価格で購入でき、長期保有でポイント還元がさらに充実。ファッションに関心の高い女性投資家に特におすすめです。
10. ブシロード (7803)

ブシロードは、トレーディングカードゲーム(TCG)が主力事業のエンターテインメント企業。スマートフォンゲームやライブIP事業にも注力し、傘下でプロレスも展開しています。年2回(6月・12月)のポイント優待で、オンラインストアで好きな商品が購入できます。
株主優待の中身
- 100株以上:500ポイント(年2回)
- 600株以上:1,500ポイント(年2回)
- 1,200株以上:3,000ポイント(年2回)
- 2,000株以上:6,000ポイント(年2回)
- 4,000株以上:15,000ポイント(年2回)
ポイントはブシロード オンラインストアで1ポイント=1円として利用可能。有料イベント招待(抽選)も年2回実施。
こんな人におすすめ
トレーディングカードゲームやプロレスファンの方、ブシロード製品をよく購入される方向け。年2回のポイント配分で欲しい商品が購入でき、抽選でイベント招待も得られます。
| 最低投資額(目安) | ¥26,700 (100株〜) |
| 優待内容(要旨) | 100株→ポイント500点(年2回)、600株→1,500点(年2回) |
| 権利確定月 | 6月・12月 |
| 長期保有特典 | なし(ただしイベント招待抽選は年2回実施) |
| 単元株数 | 100株 |
業界で最も少ない投資額で始められ、年2回のポイント配分で欲しい商品が購入できます。TCGやエンタメ好きな若い投資家層に特に人気の銘柄です。
株主優待の取得時の注意点
株主優待を受け取るには、いくつか重要なポイントを理解しておく必要があります。最も大切なのは権利付き最終日(企業が株主を決定する日の前営業日)までに株式を保有していることです。この日を過ぎて売却すると、優待を受け取る権利を失ってしまいます。
また、一般的にはNISA口座を活用することで、配当金の受取りにかかる税効果を最大化できます。ただしつみたてNISAの場合は個別銘柄が対象外のため、通常のNISAの利用をお勧めします。
さらに、株式の最小購入単位である単元株数(通常100株)未満の保有では優待を受け取れない企業がほとんどです。購入前に必ず確認しましょう。
優待内容は変更・廃止される可能性があるため、投資前に必ず各社の最新IR情報をご確認ください。本記事の情報は2026年5月時点のものであり、その後の企業の経営判断により、優待制度が変更される場合があります。投資を検討される際は、必ず企業の公式ウェブサイトやIR資料で最新情報をご確認の上、ご判断ください。
まとめ
年複数回の株主優待を提供している10社を厳選してご紹介しました。複数回の優待配分によって、生活の様々な場面で企業からの還元を実感でき、長期保有の継続意欲につながります。
ご自身の投資予算、ライフスタイル、興味関心に応じて、最適な銘柄を選択することをお勧めします。年複数回の優待は、短期的な値動きに一喜一憂せず、中長期でのんびり投資を続ける投資家に特に向いた制度です。
ただし、株式投資にはリスクが伴います。投資の最終判断はご自身の責任でお願いいたします。本記事の内容は参考情報であり、投資助言ではありません。不安な点は証券会社や相談窓口にお気軽にご相談ください。














