オカモト株式会社の2023年度第3四半期決算報告が公開されました！売上高は79,400百万円と前年同期比8.4%増、経常利益は9,487百万円と51.1%も増加と、堅調な業績を残すことができました。この決算報告をいくつかのポイントにまとめてご紹介します。
企業情報
企業名: オカモト株式会社
証券コード: E01100
決算期: 2024年3月期
オカモト株式会社の決算日・決算時期(スケジュール）は？
オカモト株式会社の決算日は3月31日です。そのため、2024年3月期の決算報告を今回公開しています。
主な事業
オカモト株式会社は、産業用製品と生活用品の2つの事業セグメントを展開しています。産業用製品は、フイルム、壁紙、自動車内装材などを手がけ、生活用品では、コンドーム、浣腸、除湿剤などの日用品を提供しています。幅広い製品ラインナップを持つ老舗企業として知られています。
今期の業績と利益率は？
オカモト株式会社の2023年度第3四半期の業績は、売上高が79,400百万円、経常利益が9,487百万円と大幅な増収増益となりました。経常利益率は12.0%となり、高い収益性を維持しています。市況の変化に柔軟に対応し、競争力の強化に取り組んできた成果が表れた決算となりました。
売上・利益の推移
オカモト株式会社の売上高は、2022年度第3四半期の73,247百万円から79,400百万円へと大きく増加しています。一方、経常利益は2022年度第3四半期の6,279百万円から9,487百万円と51.1%も増加しました。販売価格の改定や生産効率の向上などが奏功し、業績は順調に推移しています。
四半期連結貸借対照表について
オカモト株式会社の四半期連結貸借対照表では、総資産が140,089百万円、負債が51,304百万円、純資産が88,784百万円となっています。前期末と比べると、主に売掛金の増加や有価証券の時価上昇などにより、資産が大きく増加しました。一方で、借入金の減少などにより負債が抑えられ、財務体質の改善が進んでいます。
資産の部
資産の部では、現金及び預金が35,691百万円、受取手形・売掛金が31,193百万円、投資有価証券が28,405百万円となっています。流動資産と固定資産がバランス良く積み上げられており、健全な財務体質が維持されています。
負債の部
負債の部では、支払手形及び買掛金が23,391百万円、短期借入金が5,380百万円となっています。有利子負債が減少傾向にあり、財務の健全性が高まっています。
純資産の部
純資産の部では、利益剰余金が55,230百万円、その他有価証券評価差額金が14,774百万円となっています。自己資本比率は61.1%と高水準を維持しており、財務基盤は非常に強固です。
ROAとROE
オカモト株式会社のROA(総資産利益率)は5.0%、ROE(自己資本利益率)は7.9%となっています。前年同期と比べROAは0.7ポイント、ROEは2.2ポイントそれぞれ上昇しており、収益性と資本効率性の両面で改善が進んでいます。製品開発力やコスト管理力の向上が業績に反映されている様子がうかがえます。
キャッシュフロー
営業活動によるキャッシュ・フローは6,973百万円の収入となっています。設備投資やM&Aなどの投資活動によるキャッシュ・フローは2,697百万円の支出、配当金支払いなどの財務活動によるキャッシュ・フローは1,946百万円の支出でした。全体としてキャッシュ・ポジションは順調に増加しており、事業基盤の強化に向けた投資と株主還元のバランスが取れています。
配当の支払額
オカモト株式会社は、1株当たり年間配当金を110円と決定しています。前期から20円増配となり、着実な利益還元を行っています。業績の拡大に合わせて株主還元も強化しており、株主の皆様に報いる企業姿勢が窺えます。
今後の展望
オカモト株式会社は、産業用製品と生活用品の両事業において、積極的な販売活動とコスト管理の強化に努め、さらなる収益力の向上を目指しています。また、新製品開発や海外展開の加速にも注力し、市場ニーズにきめ細かく対応することで、中長期的な企業価値の向上につなげていく方針です。引き続き、オカモト株式会社の業績に注目していきたいと思います。
編集部のまとめ
オカモト株式会社の2023年度第3四半期決算は、売上高・利益ともに大幅に増加し、非常に良好な業績となりました。自社の競争力を高めるための施策が奏功し、収益性も改善されてきています。今後も新製品開発と海外展開の強化に注力し、さらなる飛躍が期待できそうです。株主還元も着実に行われており、株主の皆様にとってもプラスの決算と言えるでしょう。
オカモト株式会社の決算日や配当についてまとめました。
オカモト株式会社の決算は毎年3月31日が基準日で、2024年3月期の決算報告を公表しました。配当は1株当たり年間110円と過去最高水準を更新し、株主還元にも力を入れています。今後も業績の拡大とともに、株主の皆様への還元にも期待が高まっています。
